イギリスの語学学校
イギリス語学学校の種類
語学学校とは・・・
世界中から集まった英語を母国語としない人々とともに、英語で英語を学ぶための学校です。
語学学校には私立と公立があります。
しかし、そのほとんどが私立の語学学校です。
【私立語学学校】
私立の語学学校には小規模のものから大規模の学校まで様々です。
小規模校は学生数も少なく、教師との距離も近いため、家庭的な雰囲気の中で学ぶことができます。
大規模校では、レベル数が多く設定されていたり、コースの数が豊富という特色があります。
~特徴~
- 毎週月曜日入校可能の学校が多いので、自分のスケジュールに合わせて留学をすることが可能。
- 一般英語のほかに大学進学準備コースや英語+アルファなど多様なコースが選べる。
【公立語学学校】
公立の語学学校にはカレッジや大学付属の英語コースなどが挙げられます。
多くの場合、カレッジや大学にて専門課程を学ぶための準備コースとして授業が提供されています。
~特徴~
- 入校日(コース開始日)が固定である場合が多い。
- 私立学校に比べるとコースが少ない。
- 一般的には、私立学校より授業料が安い。
- 大学付属の学校の場合は、図書館など大学の施設を利用できる。
イギリス語学学校 各コース
私立の語学学校ではそれぞれが特色ある様々なコースを提供しています。
【コース 例】
- 一般英語
- 大学準備コース
- セッション開始前・開始後の英語準備コース
- 英語プラスαコース
- 季節コース(サマーコースなど)
- TEFL(英語講師養成)コース
- ビジネス英語コース
- 個別コース
- 教師宅コース
コースによっては下記のような条件を設けている場合もあります。
- コース開始日があらかじめ設定されている
- 入学に特別な条件(英語力や書類提出)が設定されている
例えば・・・・
英語がまったくの初心者は
「初心者入校日」開始の場合のみ、入学を許可されることもあります。
英語+アートなどのコースでは
ポートレートの提出を入学の条件とするところがあります。
上記のように申し込み条件がある場合
出発までに余裕をもって準備するとよいでしょう。
申込前にコース内容や趣旨を理解したうえで、手続きを開始しましょう。
語学学校申込みに必要な条件
語学学校入校に当たり、必要な条件には何があるでしょうか。
【申し込みには何が必要?】
最も一般的なコースは「一般英語」コースです。
※学校によってコースの名前や特色は異なります。
リスニング・リーディング・ライティング・文法・語彙など広範囲にわたり、英語を体系的に学びます。
一般英語コースの申し込みに際しては、
最低年齢さえ満たしていれば、特別な入校条件はありません。
申し込みに際しては必要事項を記載した申込書を送付します。
通常は入学金や授業料の一部を
前金として学校に送金する必要があります。
【初心者でも大丈夫?】
学校によっては
初心者入校日を設定しているところもあります。
英語をゼロから学ぶという方は
初心者入校日がある学校を選ぶとよいでしょう。
入校日(最初の登校日)にはレベル分けチェックテストが行われます。
この結果をもとに、クラス分けされます。
実際の授業が始まり
レベルが合っていないと感じた場合は、早い段階で先生や学校スタッフに相談しましょう。
【一般英語コース以外の申し込みは?】
一般英語コース以外のコースでは
入学に際し条件を設けていることもあります。
例)英語+ Art(美術)コースの申し込みの場合
→ポートフォリオ(自己作品集)などの提出を条件にしている学校もあります。
このようなコースは、
一般英語コースよりも手続きに時間を要することがあります。
ご注意ください。
イギリス語学学校に留学するには
イギリス語学留学をするためには、留学期間によっては短期学生ビザ(Short-Term Study Visa)を取得しなければなりません。
観光ビザで就学することは違法になります。
【短期学生ビザ(Short-term Study Visa)とは?】
- 6ヶ月を超え、11か月までの語学留学の時に申請が必要です。
- ビザの延長は一切認められていません。
- 労働は一切許可されていません。
- 私立の語学学校への留学のみ認められています。
- 家族を同伴することはできません。同伴する際は各自ビザ申請する必要があります。
【6か月までの留学】
6か月までの留学には事前のビザ申請は不要です。
日本国籍の場合、観光ビザでの就学・滞在が認められています。
日本国内の英国ビザセンターにて出発前にビザ申請をすることも可能ですが、その場合は申請料が必要です。
留学を目的とする滞在の場合は入国時に、下記の書類を持って入国審査を受けます。
~必要書類~
- 認可を受けた教育機関から発行された入学許可書※
- 滞在先詳細、証明書
- 資金証明書類
- 帰国時航空券
※入校する学校が次のいずれかに該当している必要があります。
- Tier4(学生ビザ)のスポンサーライセンスを持った教育機関
- 内務省の認可を受けた教育機関
- 内務省認可を受けた団体によって審査・監査を受けている教育機関
- 海外にある学校でのコースの一部をイギリスにて行っている高等教育機関
※英語でない書類にはすべて英訳をつける必要があります。
【6ヶ月超11ヶ月までの留学】
6ヶ月を超え、11か月までの留学の場合、出発前に短期学生ビザ申請を行います。
~必要書類~
- パスポート
- 資金証明書類(銀行の通帳や口座明細書、取引履歴明細書)
- 滞在証明書/旅行予定表 原本とコピー1部ずつ
- 胸部レントゲン結果:結核の危険性の高い地域から留学する場合。日本からの留学の場合は不要。
- 18歳以下の場合は自国の保護者連絡先
- 入学許可書(留学期間/費用)
※英語でない書類にはすべて英訳をつける必要があります。
※パスポート見開き1ページが空白である必要があります。
場合によってはさらに以下のものが求められることもあります。
- これまでの学歴
- 英語力のレベル
- 滞在についてと旅行プラン詳細
- 申請国国民でない場合はその国での滞在許可があること
- 費用負担者の職業・収入・残高証明等
上記は2022年12月現在の情報です。
申請に際しては必ず英国ビザ申請センターにて最新情報を入手してください。
イギリス語学学校の選び方
イギリスには認可を受けた語学学校が500以上あります。
その中で自分に合った学校を選ぶにはどうしたらよいのでしょうか。
お勧めの選択方法は、滞在都市をまず決めてから学校選びを始めていく方法です。
【滞在都市の選び方】
- まずはロンドンなのかロンドン以外の都市なのかを決める。
- ロンドン以外の都市なら、都市の特徴から滞在してみたい場所を選ぶ。
- 希望する都市はどんな場所かイメージしてみましょう。
例えば・・・
- 落ち着いた雰囲気の都市がいい。
- イギリスの田園風景が近くにあるところがいい。
- 海に近いところがいい。
- 物価が安く生活費を抑えられるところがいい。
・・・という風にイメージを言葉にしてみましょう。
【あなたはどのタイプ?】
短期滞在であれこれ見たい!/美術館巡りなど楽しみたい!
→ロンドンを拠点に滞在することで、各地・各スポットへのアクセス効率が高まります。
なぜなら・・・
- 美術館や主要な観光スポットのほとんどはロンドンにあります。
- 美術館や博物館のほとんどが無料で楽しめます。
- ロンドン市内の学校であれば授業終了後の時間も観光に充てることが可能です。
滞在費・生活費を少しでも節約したい!
→ロンドン以外の都市がお勧めです。
なぜなら・・・
- ロンドンとそれ以外の都市では滞在費が大きく異なります。
- ロンドンでは通学に時間もコスト(通学費)もかかります。
- 観光地は避けること、学生街を選ぶことで生活費が比較的安く済みます。
例えばこんな都市がお勧めです。
- カンタベリー
- エクセター
- ボーンマス
英語の勉強に集中したい!ゆっくり学びたい!
→ロンドン以外の都市がお勧めです。
なぜなら・・・
- 市の中心地と住宅地までの距離が遠くないため、ロンドンに比べて通学時間も少なくてすみます。
- その分、勉強に集中できる時間を作ることが可能です。
- 都会にはない時間の過ごし方ができることが期待できます。
例えばこんな都市がお勧めです。
- チェルトナム
- バース
- ウスター
英語もしっかり学びつつ、週末にはロンドンなどを観光したい!
→ロンドンから電車で1~2時間の都市がお勧めです。
なぜなら・・・
- 平日は学業に専念。ロンドンまでアクセス便利な都市なら、週末を利用して観光等が可能です。
- ロンドンへ日帰りできる距離ならば、週末ごとに様々な観光地を訪れることが可能です。
例えばこんな都市がお勧めです。
- ボーンマス
- ブライトン
- オックスフォード
イギリスのリゾートも味わってみたい!ナイトライフも楽しみたい!
→意外と知られていないイギリスのリゾート地。
海沿いの街がお勧めです。
なぜなら・・・
- 昼間はリゾート地ならではゆったりとした時の流れ。
- 観光客も多く、夜になるとまた別の顔を楽しむことができます。
- ロンドンとはまた違うリゾート的な時間の過ごし方が期待できます。
例えばこんな都市がお勧めです。
- ボーンマス
- ブライトン
イギリスの文学や歴史・文化に親しみたい
→それぞれの街でそれぞれの歴史や文学に触れることができます。
なぜなら・・・
- ヨーロッパの中でも重要な役割を果たし続けているイギリスだから。
- 産業革命以降、世界をリードする更なる力を誇示し続けたイギリスだから。
- ハリーポッターやくまのプーさん、ピーターラビットなど、自然や伝統・歴史を反映した多くの作品が生み出されたイギリスだから。
- シェイクスピアなどの演劇文化、ビートルズなどの音楽など時代時代で歴史を造る文化を生み出してきたイギリスだから。
例えばこんな都市がお勧めです。
- マンチェスター
- リヴァプール
- ブリストル
- ストラットフォード・アポン・エイボン
都市が決まったら次は学校を決めていきます。
【学校の選び方】
~ポイント~
- 小規模の学校がよいのか、多都市に校舎を持つ大規模な学校がよいか。
- 学校の立地、特色、コース、環境の相違点を比較してみる。
- 2つほどに絞ったら、あとは料金の比較をしてみる。
- この他、希望する学校への留学経験者の声なども参考にしてみる。
学校まで決まったらあとは滞在方法を決めていきます。
イギリス留学の滞在方法は次頁にて詳しく述べていきます。
イギリス語学留学 滞在方法
語学学校やコースが決まったら滞在方法を選びましょう。
英語力アップのため
また、生活に慣れるためにも
最初はホームステイをすることをお勧めします。
滞在は語学学校を通して手配をするのが一般的です。
イギリス語学留学では以下の滞在方法があります。
- ホームステイ
- 学生寮
- シェアアパート
- シェアハウス
- ベッドシット
(1)ホームステイ
イギリスの一般家庭に滞在するのがホームステイです。
1人部屋が一般的ですが
学校によっては2人部屋のアレンジも可能です。
朝食・夕食の1日2食付が最も人気があります。
(2)学生寮
語学学校が近隣の大学と提携しているケース
語学学校が直営の寮を運営しているケース
私営の学生寮を紹介しているケースなど様々です。
食事付きのところもあれば自炊の学生寮など食事条件も様々です。
(3)シェアアパート
共有アパートのことです。
寝室以外の施設(台所や浴室、居間など)は共有となります。
(4)シェアハウス
一軒家で5~6人とともに暮らす滞在方法です。
シェアアパート同様、台所や浴室、居間などは共有となります。
(5)ベッドシット
ワンルームタイプのアパートのことを言います。
ベッドルームとSitting room(居間)にキッチンがついています。
トイレ・浴室は共同利用します。
日本にはあまりないタイプの宿泊設備です。
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