海外留学を考える際には、どの都市がよいのか複数の選択肢から検討する方が多いでしょう。その中でも落ち着いて英語を習得したい人におススメしたいのが、イギリスの「ボーンマス」です。留学先として人気のイギリスの中でも、英語の勉強に集中したいという方が選ぶ傾向があります。
では、ボーンマスに留学することにはどのような魅力があるのでしょうか?そして、実際に留学を行うためにはどの程度の費用が必要になるのでしょうか?
今回は、ボーンマスへの留学を検討している方にぜひ知っていてほしい情報をまとめていきましょう。
ボーンマスに留学するメリット
ボーンマスはあまり聞きなれない地名なので、不安に思う方もいるかもしれません。しかし、日本人が留学として選ぶ際にはメリットとなる部分が多数ある街です。
まずは、ボーンマスに留学するメリットについて詳しく見ていきましょう。
都心から離れた落ち着いた環境
ボーンマスとはイギリスの都市の1つで、イングランド南部の沿岸に位置しています。ロンドンからは電車で1時間半ほどのところに位置し、自然豊かで落ちついた環境です。
観光地ではありますが、ロンドンのように栄えているわけではないので、勉強に集中することができると考える方は多くいるようです。都会よりも少し静かな環境に身を置きたいと考えている方には最適でしょう。
英語教育に力を入れている
ボーンマスは、イギリスの中でも特に英語教育に力を入れていることで知られています。そのため、語学学校の数も都市の規模のわりに多いという特徴があります。
学校によってカリキュラムや環境は大きく異なるので、その中から自分に合った学校を探して通うことができるのは、ボーンマスならではの魅力と言えるでしょう。
また、ボーンマスの語学学校は1クラスの人数の平均が9から10名というところが多いです。医療英語や航空英語など、専門分野の英語を取り扱っているところもあります。一般英語のその先の勉強をしたいと考えている方にはおすすめと言えます。
日本人留学生が少ない
他の人気の高い留学先と比べると、ボーンマスは日本人留学生が少ない傾向にあると言われています。日本人が少ないと不安に感じるという方もいると思いますが、その分英語に触れる機会が多くなるため、より早く英語を習得することができます。
その上、欧州からの留学生は多くいるので、多国籍の友達を作るのには最適だと言えるでしょう。
また、日本人スタッフが常駐している語学学校を選べば、何か問題が起きたり不安な時でも相談することができるので、安心です。ある程度の期間、ボーンマスにいれば、英語のみの環境にも慣れてくるでしょう。
温暖な気候で過ごしやすい
イギリスというと、北国で寒いというイメージを持っている方もいると思います。しかし、ボーンマスは日本と同様に四季があり、夏の気温は11~22℃、冬は1~8℃で、そこまで気温差がありません。イギリスの他の地域と比べると温暖な環境で過ごしやすいでしょう。
物価が安い
イギリスというと、やはり留学先として1番最初に浮かぶのは「ロンドン」でしょう。
しかし、ロンドンとボーンマスの物価を比べるとその違いは明らかです。ボーンマスを選ぶだけで生活にかかるコストを2~3割ほど減らすことができます。
街自体もコンパクトなので、徒歩や自転車で気軽に行動できるのも魅力と言えるでしょう。留学をする際に一定期間滞在するとなると、やはり大きな金額が必要となります。
少しでもコストを抑えたい方にボーンマスは人気です。
リゾート地ならではの解放感
ボーンマスは、海の近くにあるリゾート地です。その上、ロンドンや他のヨーロッパの地域からもアクセスがいいので、周辺にも観光地が多数存在しています。
休みの日には気軽に観光をしたり、他の街へ出かけて楽しむことができるでしょう。他の地域からくる方も多いので、ボーンマスにいるだけで多国籍な人との交流を楽しむことも可能です。
治安がいい
海外留学の際にやはり気になるのは、治安でしょう。
ボーンマスはイギリスの他の地域と比較してみると、犯罪の発生率が圧倒的に低くなっています。そのため、普段から治安のよい環境に慣れている日本人でも住みやすいと言われています。
ボーンマスの治安のよさは有名で、留学生からだけでなく、イギリスの中でも最も住みやすい場所と言われることがあるくらいです。
ボーンマスに留学する際に注意すべきこと
ボーンマスはイギリスの中でも魅力の詰まった都市ですが、ボーンマス留学を検討する場合、どんなことに注意すべきでしょうか。
ここからは、ボーンマスに留学する際の注意点について詳しく見ていきましょう。
繁忙期には留学生が多くなる
ボーンマスの繁忙期は、温暖で過ごしやすい夏です。この時期に留学し、英語を勉強しながらリゾート生活も楽しみたいと考える学生が多くなります。
繁忙期は学校も混み合い、1クラスの人数も通常より多くなります。生徒数が増えることによって、より多くの人と知り合いになることができますが、英語力をとにかくアップさせたいという方や、落ち着いて英語を学びたいという方は、繁忙期以外の時期に留学した方がいいかもしれません。
日本人留学生が少ない
先ほどもお伝えしたように、ボーンマスは日本人の留学生が少ないという特徴があります。
日本人が少ないということは英語の習得に集中できるというメリットにもなりますが、一方でデメリットもあります。
留学を始めた当初は英語にまだ不慣れな状態なので、生活の中でさまざまなトラブルに見舞われることが想定されます。そのような時に周りに日本人がいれば気軽に相談することができますが、日本語を話せる人が周りにいなかった場合には不便な環境を強いられる可能性もあります。
英語力に心配がある方は、日本人スタッフが常駐している学校を選ぶことをおすすめします。
日本ほど治安がいいわけではない
先ほど、ボーンマスは治安がよい地域だとご紹介しました。しかし、いくら治安がいいと言っても、日本ほどではありません。そのため、日本と同じように生活をしていると、トラブルに遭ってしまうことも考えられます。夜の1人歩きは控えてタクシーを利用するようにしたり、自宅にいる時には戸締りをしておくなど、最低限の対策を行うことが重要です。どれだけボーンマスの治安がよくても、海外であるということを常に頭に置いて行動するようにしておきましょう。
他の主要都市まで距離がある
リゾート地であるボーンマスには、他の地域から多くの観光客が訪れます。しかし、交通の便がいいとは言えません。主要都市までの距離はかなりあり、ロンドンに行くためには高速バスで2時間、もしくは鉄道で2時間半ほどの時間がかかります。
ボーンマス空港もありますが、1日に5便程度しか出ていないので、便利とは言い難いでしょう。しかし、ボーンマス自体が観光地です。滞在中、めいっぱい楽しむことができるでしょう。
ボーンマス留学でかかる費用
留学の場所を検討する際には、かかってくる費用も検討したいものです。
ボーンマスは他の場所と比べると生活コストが安いと言われていますが、実際に留学した場合にはどれくらいの資金が必要となるのでしょうか?
そこでここからは、ボーンマスの留学費用について項目ごとに詳しく見ていきましょう。
授業料
授業料は、自分が受ける授業のコマ数と受ける期間、内容によって費用が大きく異なります。ここでは、一般的に留学の際に選ばれることが多い週20~29時間のコースを想定して金額を算出していきます。1週間という短い期間の場合、約4.4万円と割高になっていますが、1ヵ月だと約17万円、1年だと約181万円となっています。
授業のコマ数を増やしたり、専門的なコースを選んだ場合には金額が高くなるので、どの程度必要なのか検討することをおすすめします。
学校支払い諸費用
留学して学校に通う場合、授業料と別に学校へ支払わなければいけないお金があります。それぞれの目安となる金額は、以下の通りとなります。
- 入学金:約1.5万円
- 空港送迎費:約2.7万円
- 滞在先手数料:5,000円
- 教材費:レベルごと5,000円
- 国際送金手数料:7,000円
この金額をすべて合算すると、約6万円となります。このように、留学期間に関わらず、一定の費用がまず発生します。
渡航費
ではここからは、ボーンマスへの渡航費について詳しく見ていきましょう。主にかかる費用と項目は、以下の通りです。
- 航空券購入費用:約10万円
- 海外旅行保険加入費:26万/年
- ビザ関連費:無料~5.7万円
航空券の費用は、金額の変動が激しいので時期によって大きく異なります。利用者が増えるシーズンに渡航しようと思っている場合、かなり金額が高くなってしまうので注意しておきましょう。
また、イギリスの語学留学では、期間に応じて異なるビザを申請する必要があります。6か月までの語学留学であれば観光ビザで入国できますが、6か月を超えて11カ月までの語学留学の場合は、短期学生ビザで約3万円、11カ月以上の語学留学や専門学校への留学の場合は学生ビザで約5.7万円がかかってきます。
滞在費
留学では、「ホームステイ」「学生寮」「シェアハウス」など、さまざまな滞在方法があります。申し込む学校によって利用できる方法は異なりますが、ボーンマスに滞在する場合にはホームステイが主な滞在先になります。
留学生が最も選ぶ1日2食つきのホームステイの滞在と仮定した場合、1週間で約2.7万円、1か月で約10.7万円、1年で約139万円となっています。学校によって滞在費が異なる設定になっていたり、シーズンによって金額を変えているというところもあるので、事前にしっかりとリサーチしておきましょう。
食費
先ほど想定した1日2食つきのホームステイを行った場合、追加の1食分は自分で負担する必要があります。ボーンマスの物価を加味してみてみると、マクドナルドのセットが約1,000円程度、カジュアルなレストランでの食事で約2,400円となっています。
いくら他の都市に比べて物価が安いとしても、外食だとかなり金額がかかってしまうので、自炊をする等して節約するとよいでしょう。
交通費
ボーンマスはコンパクトな街なので、徒歩や自転車でも十分に移動が可能です。それ以外の主な交通手段として使われているのが、バスです。
ボーンマス市内には「イエローバス」と言われる市バスが巡回しており、1週間の定期チケットが約2,200円、3カ月の定期チケットが1万5,000円ほどなので、リーズナブルに移動することができるでしょう。
通信費
海外の生活では、通信環境が重要となります。学校やカフェでは無料のWi-Fiがあるので自由に使うことができますが、これに頼っていると通信できる環境が限られてしまいます。また、接続が安定しないことも考えられます。
快適にインターネットを利用したい場合は、イギリスのSIMカードを使うことをおすすめします。留学生でも気軽に買えるプリペイド式もあるので、便利に利用することができるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?イギリスの留学先というと、ロンドンを想像する方が多いですが、実はボーンマスは英語を勉強するのに最適な環境が整っている上に物価が安いので、留学しやすい都市と言えるでしょう。
ロンドンからは電車で2時間半と距離がありますが、落ちついたリゾート地なので、その場所の魅力を堪能しながら自然と英語生活に馴染むことができるでしょう。他の都市と比べても費用が抑えられるので、少しでも安く長く留学したいという方におススメです。
写真で見るボーンマス留学
(最終更新日2023.3.14)