イギリス人の国民性
皆さんが持っているイギリス人像とはどんなものでしょうか。
実際、イギリス留学が始まって間もないころは
- 「イギリス人ってなんだかフレンドリーではないなぁ・・・」
- 「こっちから話を振らないとなかなか話してくれないしなぁ・・・」
- 「怒ってる?」
- 「この沈黙、打開したい!」
とどうしていいかわからず
地団駄を踏まねばならない場面にもたくさん遭遇するでしょう。
そこで、「イギリス人の国民性」の一般論を
ここでは紹介していきたいと思います。
20世紀前半の世界大戦下、また
1970代に長い間続いた不景気の影響下でも
イギリス人はことあるごとにマイナスの状況や難局に立ち向かってきたことで有名です。
この逆境に立ち向かう姿こそが「イギリス人の精神」だと言われています。
でも、どうやって立ち向かっていったのか?
それってどういうことなのか?
・・・・それはずばり
辛いことも悲しいこともジョークで笑い飛ばすことのできる精神にあると言われています。
イギリス人を語るうえで皮肉やジョークは切り離せません。
イギリス人のジョークには他人(と他人のジョーク)を笑ってはいけないという暗黙の掟があります。
もし他人を笑えないのなら自分を笑ってしまおうという慣習(!!)。
悪いことが起きても
それを話のネタにして笑いとばすことで前進する姿や
自分のことを笑いのネタにすることで周囲を気遣う点にも見受けられます。
また、イギリス人は個人主義だと言われています。
「他人に関心がない」と揶揄されがちですが
彼らは「他人のプライベート空間/時間を尊重している」だけなのです。
そして、ジョークと同じくらい「論じること」が好き。
同じ島国とは言え日本人とは大きく異なる点だと言えます。
ビジネスの上では
自分の仕事の範疇や能力のキャパシティーを超えたら
一切手を付けなくなり、身を引くのも上手だ、という印象があります。
日本で言う「義理」というものの概念がないからでしょうか?
いえ、おそらく、現実主義だからだと思います。
日本人が仕事にも生きがいを求めるのに対し
イギリス人はそんな日本人を「ドリーマー」だと言います。
仕事はあくまでもお金という対価を得るための手段。
そういう割り切った姿勢はある意味かっこいいです。
とは言え、争いごとやもめごとには
ジョークを交えながら場の雰囲気を緩和させるというスゴ技を持つ彼ら。
さすがは紳士・淑女の国です。
イギリスが「大人の国」と言われるのも
どんな時も自分(達)を客観視できる冷静さが備わっているからだと思います。
イギリス留学中の人間観察はとても楽しいですよ。
皆様もぜひ。
イギリス人の習慣
「習慣」とは、普段当たり前にしていること。
人に言われるまで、あるいは比較する材料がない限りは
それが「習慣」とすら気づかないものです。
日本人の習慣と言うと、
- お風呂に湯をはって毎日入る
- 人前では鼻をかまず、鼻をすすっても許される
- 洗濯は毎日する
などが、挙げられます。
一方、イギリス人の習慣というと・・・
- 紅茶をよく飲む
- 列に並ぶ(並んでいない人には容赦なく注意する)
- 食器を洗った後のすすぎをしない
- 少しぐらいの雨なら傘をささない
- 鼻をかんだあとのティッシュを袖の中で乾かして再利用する(!?)
- 鼻をすするのはマナーがなっていないとされる
- 部屋や浴室、トイレが使用中でない場合はドアを開けておく
- シャワーは朝浴びる
- ジーンズやTシャツまでアイロンがけをする
- 電車の中は本や新聞を読む時間だ(眠るなんてとんでもない)
・・・・と挙げればきりがありません。
最初は驚くことが多くても
いざイギリス人と同じようにしてみると
それだけで少し彼らに近づける気がします。
鼻をかんだ後のティッシュを袖に入れるのはなかなか慣れませんが
でもイギリスにいるといつの間にかやってるん自分に気づくことでしょう。
ところ変われば習慣も変わります。
イギリス人の生活や習慣に自分を合わせていったほうが
実はストレスもなく暮らせるものです。
そのためにも
「これはこうじゃなきゃ絶対にダメ、絶対にヤダ!」という
「絶対」を自分の中から排除してから渡英することが留学成功への秘訣です。
周囲に気も遣わず、自分(自国)の習慣だけを推し進めようとするのは間違い。
特にホームステイや、シェアハウスなどは「共同生活」です。
- 相手を尊重する
- 新しいものをありのままに受け入れる準備をしておく
- ある意味諦める
この3つでイギリス留学生活が楽に
そしてイギリスでの人間関係も数十倍楽しくなると思いますよ。
イギリスの多様性
同じイギリス国内でも
- イングランド
- スコットランド
- 北アイルランド
- ウェールズ
では、それぞれが異なる文化を育んできました。
そこに
移民たちがもちこんだ文化がさらに加わることで
イギリスの多様性が深められていきました。
建築からエンターテイメント、食文化まで
この「多様性」が様々な要素がちりばめられたイギリス。
伝統的なものを大切にしながら
新しいものを受け入れ続ける姿勢。
そんなイギリスは
グローバル社会の縮図とも見てとれます。
たとえば料理。
伝統的なイギリス料理の他に、各国の料理のレストランがたくさんあります。
大きな都市には中華街やインド人街などがあり、エキゾチックな雰囲気も楽しめます。
近頃のロンドンでは行きかう人々の肌の色も様々。
通りを一本入っただけでまったく違う雰囲気・・・・というところもロンドンでは珍しくありません。
また、ロンドン東部では
その地域の持つ多様性やエキゾチックな文化が脚光を浴び、多くのアーティストが好んで暮らす地域としても有名です。
イギリスの奥深さは皆さんの想像を超えるでしょう。
地方に行くとアジア人がまだ珍しいという街もありますが
ロンドンなどの大きな都市では
日本人でも暮らしやすい雰囲気があるでしょう。
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