【著者プロフィール】
イギリス大学留学カウンセラー 松井彩加
Bath大学大学院 経営開発学課程修了
Winchester大学 経営学課程修了
中学時代は追試ばかりだった悔しさから、イギリスでトップ10の大学院を卒業。帰国後はイギリス大学留学の専門家として高校生、大学生、社会人をサポート。合格実績は延べ1,500人を超える。自身の留学経験や実際に大学訪問した情報を元にアドバイスを提供しているイギリス大学留学のプロ。
2025年よりイギリスへの渡航を計画している方に重要な変更点があります。
イギリス政府は、観光ビザ(6か月以内の滞在)を利用してイギリスへ渡航する全ての方に対し、ETA(電子渡航認証)の取得を義務付けました。
この制度はすでに運用が開始されており、留学を控えている方も早めの対応が必要です。
ETA(電子渡航認証)とは?
ETA(Electronic Travel Authorisation)とは、イギリスに短期間滞在する外国人が事前にオンライン申請しなければならない渡航許可のことです。
これまでのビザ申請手続きとは異なり、スマートフォンアプリまたはウェブサイトから簡単に取得可能です。
イギリス留学におけるETAの申請義務化
2025年より、観光ビザを利用して6か月以内の留学を予定している方は、必ずETAを取得する必要があります。
もし忘れてしまった場合は、イギリスへ入国できない場合があるため注意が必要です。

ETA申請料金の値上げ
イギリス政府は2025年4月9日より、ETAの申請費用を従来の10ポンド(約2,000円)から16ポンド(約3,000円)へと引き上げます。今後ETAを申請する方は新料金が適用となります。まだの方はお早目の申請をお勧めします。
ETAの有効期限
取得したETAの有効期限は、原則として申請日より2年間となります。ただし、パスポートの有効期限がそれより短い場合は、パスポートの有効期限がETAの有効期限となります。そのため、パスポートの更新が近い方は、先にパスポートを更新してからETAを申請する方が効率的です。
ETA申請方法
ETAの申請はオンラインで簡単に完了します。スマートフォンをお持ちの方は以下の専用アプリから申請が可能です。
- 【App Storeからダウンロード】 UK ETAアプリ(App Store)
- 【Google Playからダウンロード】 UK ETAアプリ(Google Play)
スマートフォンアプリが使えない方は以下の英国政府公式サイトからも申請できます。
英語に不安がある場合、Google翻訳を活用すると手続きがスムーズに進みます。

ETA取得までの日数
申請手続き完了からETA許可までは最大で3日程度かかります。渡航直前の申請では、許可が間に合わず、渡航できないケースも想定されるため、渡航が決まり次第、余裕を持って早めに申請を済ませましょう。
イギリス留学や渡航における注意点
ETAの取得だけではなく、渡航の目的や期間に応じて、正しいビザの種類を選ぶことが重要です。
6か月を超える語学留学を予定している場合は、ETAではなく学生ビザ(Short-Term Study Visa)を取得する必要があります。
大学留学には学生ビザ(Study Visa)が必要となります。
留学計画に応じて適切なビザを選択し、正しい申請手続きを踏みましょう。

入国審査から英語漬け
飛行機が到着したらイギリスです。
入国審査ゲートから英語漬けの生活が始まります。
現在6ヶ月までの留学の場合は、有人ゲートではなく、自動化ゲートを利用することができます。
パスポート番号がETAに紐づいているので、ETAを提示いただく必要はありません。
しかし、ランダムに入国審査官に呼び止められ、ETAや留学について聞かれる可能性があります。
私も入国審査の度に、何を聞かれるのだろう、と緊張したものです。
イギリス入国に必要な書類やビザをしっかり準備し、万全の状態で渡航してくださいね。
イギリス留学のためのビザとETAのまとめ
- 6か月以内の留学や短期渡航の場合、ETAの取得が必須
- ETA申請費用は2025年4月9日から16ポンド(約3,000円)
- ETAの有効期限は2年またはパスポートの期限内
- 申請はオンラインで完了、取得まで最大3日間
- 6か月を超える留学の場合は学生ビザが必要
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