【著者プロフィール】
イギリス大学留学カウンセラー 松井彩加
Bath大学大学院 経営開発学課程修了
Winchester大学 経営学課程修了
中学時代は追試ばかりだった悔しさから、イギリスでトップ10の大学院を卒業。帰国後はイギリス大学留学の専門家として高校生、大学生、社会人をサポート。合格実績は延べ1,500人を超える。自身の留学経験や実際に大学訪問した情報を元にアドバイスを提供しているイギリス大学留学のプロ。
イギリスのサマータイム(Daylight Saving Time)とは?
イギリスのサマータイム(Daylight Saving Time: DST)は、日照時間を有効活用するために、夏の間に時計を1時間進める制度です。
毎年3月の最終日曜日に開始し、10月の最終日曜日に終了します。
イギリスはサマータイム発祥の地としても知られ、特に夏の間は日没が21時〜22時と遅くなるため、語学留学生にとっても有意義な時間を過ごすチャンスが広がります。
本記事では、イギリスのサマータイムの仕組み、語学留学生へのメリットや注意点、効果的な活用法を詳しく解説します。
イギリスのサマータイムの仕組み
1. サマータイムの期間
- 開始:3月の最終日曜日(午前1時 → 午前2時)
- 終了:10月の最終日曜日(午前2時 → 午前1時)
<2025年>
▸開始:3月30日(日)午前1時から
▸終了:10月26日(日)午前2時まで
この期間中は、午後の時間が長くなり、放課後の活動時間を充実させることができます。
また、日本とイギリスの時差も8時間になります。(通常の時差は9時間です。)
2. 語学留学生活への影響
サマータイムの導入により、語学留学生の生活には以下のような影響があります。
- 授業のスケジュール:語学学校の授業時間は変わらないが、生活リズムが変化。
- アクティビティの増加:日が長くなるため、屋外イベントや交流の機会が増える。
- 睡眠リズムの調整:時間変更により、体内時計の調整が必要。
- 公共交通機関の時刻:バスや電車の運行時間が変わる可能性がある。

語学留学生にとってのメリット
1. 放課後の時間が増え、英語を使う機会が増加
サマータイム期間中は、日が長くなることで、放課後の時間を有効に活用できます。
- 語学学校の課外活動が充実:屋外でのイベントも増え、楽しみながら英語を学べる。
- パブやカフェでの会話練習:イギリスのパブ文化を体験しながら現地の人たちと交流するチャンスが増える。
- 観光スポット巡りがしやすい:ロンドンやオックスフォード、ケンブリッジなど、放課後でも観光しやすい。
2. イギリスならではの夏のイベントを楽しめる
サマータイム期間中、イギリスではさまざまなイベントが開催されます。
- ウィンブルドン(Wimbledon):世界的に有名なテニストーナメント。
- ミュージックフェスティバル(Glastonbury Festivalなど):ヨーロッパ最大級の音楽フェス。
- ロイヤル・アスコット(Royal Ascot):英国王室も訪れる競馬イベント。
3. 治安面でのメリット
夜遅くまで明るいため、帰宅時間が遅くなっても比較的安全に過ごせます。

語学留学生が気を付けるべきポイント
1. 時間変更に備える
サマータイムの切り替え時には、1時間のズレが生じるため、事前に準備しておくことが大切です。
- スマートフォンやパソコンの時間設定を確認する。
- 目覚まし時計を手動で調整する。
- 早めに寝る習慣をつけ、体調を整える。
2. 授業やアクティビティのスケジュールを確認
語学学校の時間割は変わらないことがほとんどですが、放課後のアクティビティの開始時間などが変わる可能性があります。
スケジュールを事前に確認しましょう。
3. 公共交通機関の時刻変更に注意
バスや電車の時刻が変更されることがあるため、事前にチェックしておきましょう。
特に、週末に旅行を計画している場合は、時間変更に注意が必要です。
4. 体内時計を整える
サマータイムの開始直後は、睡眠時間が1時間短くなるため、体調を崩さないようにしましょう。
- 就寝時間を少しずつ調整する。
- 日中に太陽の光を浴びて体内時計をリセットする。
- カフェインやスマートフォンの使用を控え、良質な睡眠を確保する。
私は学生時代に夜でも暗くならないサマータイム期間で、睡眠に困りました。
夜でも明るいため、まだ寝る時間ではないと体が勘違いをして、なかなか眠くなりませんでした。
そのため、18時頃よりカーテンを閉め、部屋を少し暗くする工夫をしました。
イギリスに留学することで、日本と異なる文化や気候を感じることがあります。
新たな違いに触れることで、新しい価値観や広い視野を得られるでしょう。
まとめ
イギリスのサマータイムは、語学留学生にとって、放課後の時間を有効活用できるメリットが大きい制度です。
日が長くなることで、学習の機会や現地での交流が増え、より充実した留学生活を送ることができます。
また、イギリス特有のイベントや文化を楽しめる機会も増えます。
一方で、時間の変更に伴う影響もあるため、授業やアクティビティのスケジュール、公共交通機関の時刻、体調管理に注意しましょう。
サマータイムをうまく活用し、英語力を高めながら充実したイギリス留学生活を送りましょう!