こんにちは。
イギリス留学代行センターの鈴木です。
ラッシュアワーの満員電車は嫌ですね。
本当に地獄です。
首都圏の駅のホームでは
お客を電車に押しこむ駅員さんを見かけます。
日本の満員電車のことを書いた
英字新聞を読んだことがありますが
この、「お客を押す駅員さん」の対訳が
station staff などではなく
「The pusher」(押す人)とありました。
そのまますぎて笑いました。
Pusherは来る朝来る朝
あの人この人を押し込みます。
彼らの努力により
今日も一部の沿線では乗車率が180%超え。
Pusherさんの仕事は
実にありがたくないサービスです。
でも仕方のないことなのでしょう。
満員電車の実態を
Michael Wolfという写真家が世界に発信してしまいました。
http://www.dailymail.co.uk/news/article-2235224/Photos-reveal-squashed-Tokyo-subway-commuters-squeezed-trains.html
(閲覧注意:これを見ると切なくなります!)
私はイギリスに行く度に日本の行き過ぎたサービスを
疑問に思うことが多々あります。
例えば日本で雨の日に電車に乗ったとします。
「傘の忘れ物にご注意ください」
と駅に着くたびにアナウンスされています。
トイレだって
自動で蓋が開き自動で流れる今日この頃。
レストランの前には食品サンプルがずらり。
メニューは写真つきでわかりやすい。
考えなくても次に何をするか
何に注意すべきかを
誰かに指南してもらえる楽な日本です。
一方で
「考えること」や「想像力」を
私たちから奪っている国でもあると思います。
例えば、
今でこそロンドンのバスには
車内電光掲示板があり
次のバス停が表示されていますが
かつてはそれすらなく
もちろん、アナウンスも何もありませんでした。
ある時、ウィンブルドンの
とある学校を訪れるためバスに乗ったんです。
初めていく場所だったので、運転手さんに
「●●に行きたいから、着くころに知らせてほしい。」
と伝えたところ、
30分経っても声をかけてくれる気配はなし。
さすがに遠いな・・・
と、いよいよ不安になったその時、
窓の外に広がるは馴染みの景色。
バスはぐるり1週の旅を終え
ウィンブルドン駅に再び到着していました。
日本では
電車も大幅に遅れることはありません。
ネットで「乗り換え案内」と
調べれば予定通りに目的地です。
でも、イギリスでは
事前に調べたところで、
最初の列車がダダ遅れするので
(そして全く悪びれない車内アナウンス)
乗り換えも順調とはいきません。
今どきの便利なツールよりも
調べたり、人に聞いたりと
アナログな方がイギリスでは役に立つ気がします。
メニューを見て
どんな食べ物だろう?と
想像力を働かせていると
日本では使われていない部分の
脳がぴくぴくと反応している気がします。
受動脳が能動脳に変わって
アンテナがびんびん立って
感覚も研ぎ澄まされる。
そしてそんな経験がなんだか
とっても新鮮でなんだか若返った気さえします。
便利な情報社会で留学の在り方も変わりました。
実際にイギリスに行ったことがない留学カウンセラーでも
インターネットの情報だけで紹介ができてしまうこのご時世。
しかしイギリス45都市/町、
語学学校60校以上を実際訪問してきた
私たちが大切にしているのは
リアルな情報と自分たちの言葉による発信です。
私たちの言葉を聞いて
想像を膨らませて下さい。

Mind The Gap!!